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520話

本来、陳小虎はさらに二軒目に避妊対策の宣伝に行くつもりだったが、心の中の煩わしさからその考えを打ち消してしまった。

そんなことをもやもやと考えていた時、彼の携帯電話が鳴った。

見知らぬ人からの電話だった。眉をひそめながら、陳小虎は通話ボタンを押した。

「もしもし、陳小虎さんですか？」

「あなたは……」相手は自分の名前を直接呼んだ。明らかに自分のことを知っているようだが、陳小虎にはこの声が誰のものか分からなかった。

「あなたは私を知らないでしょう。でも、私はあなたの友人の友人です。とても重要なことをお伝えしたいのですが、今、利得ホテルにいます。ここに来てもらえませんか」

そう言うと、その人はすぐ...