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473話

「あのあと、その飴細工、食べたの?」老人が昔の時代の話をするたびに、小豪と徐嬌嬌は耳を澄まして真剣に聞き入っていた。老人の話はどんな物語よりも面白く、心が洗われるように感じていた。

「食べる気なんて起きなかったよ。夜寝る時も惜しくて食べられなくてね、そばに置くのも惜しくて、手に握りしめたまま鼻元に置いて寝たんだよ」老人は微笑んで続けた。「さて、この飴細工がどうなったか当ててごらん?」

「きっと全部溶けて、布団中が飴だらけになったんでしょ」小豪はすぐさま答えた。

「君はどう思う?」老人はすぐに答えを言わず、笑みを浮かべながら徐嬌嬌の方を見た。

徐嬌嬌は少し考えてから、笑いながら言った。「...