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430話

「違うよ、三兄貴、この部屋は……この部屋は開けちゃダメなんだ」劉三の困った様子に、黄軍は額に冷や汗を浮かべながらも、どうやって劉三の侵入を阻止すればいいのか分からず、ただ叔母さんが早く来てくれることを願うばかりだった。彼女なら三兄貴に対処できるはずだ。

彼は話しながら階段の方を見たが、廊下には何の物音もなく、叔母さんがいつ到着するのか全く見当もつかなかった。

「小五、阿兵、ドアを蹴破れ!」黄軍に阻まれた劉三は、自分の部下たちに命令するしかなかった。

「はい、三兄貴」

「やめてください!」黄軍はほとんど土下座しそうなほど必死だった。

しかし、劉三はもう決心を固めていた。今日必ずこの部屋を開け...