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236話

「後から村の委員会に行って請負契約を記入して、印を押せば、この件はもう決まりだ」

自分の娘が提案したことだから、趙洪生としては障害を設けるわけにもいかず、すぐに村の委員会の決定として、その池を陳小虎に請け負わせることにした。

陳小虎は心の中ではもう喜びが抑えきれなかったが、請負料のことを考えると、また眉をひそめた。

「洪生おじさん、村のあの池の請負料はいくらですか?」

趙洪生が口を開こうとした瞬間、趙小梅がすかさず口をはさんだ。「あの池は、先に請け負って使って、翌年収入が出てから請負料を村の委員会に返せばいいわ」

娘がそう言ったのを見て、趙洪生は言おうとしたことを飲み込み、急いで同意した。「そ...