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204話

「劉おじさん、任務に連れて行ってくれてありがとう」車に乗るなり、徐嬌嬌は得意げな様子だった。普段は祖父のそばで厳しく管理され、門さえ出られなかったのに、今日は外出のチャンスが得られて、心の中で自然と喜んでいた。

「言っておくぞ、現場に着いたら、車の中だけにいろよ。絶対に降りちゃダメだ。もし何かあって、お前が怪我でもしたら、私はお前のお爺さんに顔向けできないからな」

徐嬌嬌が「劉おじさん」と呼ぶこの人物は劉建明といい、この武装警察部隊のトップだった。

「あの頑固じじいの話はもうやめて!うんざりなんだから!」自分の祖父の話が出た途端、徐嬌嬌は口を尖らせ、機嫌が悪くなった。

「わかった、わか...