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2015話

「ええ」と葉天明は頷き、靴に履き替えた。ルナはハイヒールを脱ぎ、肌色のストッキングを履いた足が目に入った。赤いネイルを塗った小さな足が、とりわけ色気を漂わせている。

葉天明は思わず唾を飲み込みながら、ゆっくりとソファに腰掛け、テレビのスイッチを入れた。

「冷蔵庫に飲み物あるから、遠慮しないで。飲みたいものは自分で取って。夜は下の階の火鍋屋さんで食事でもしましょう。私からのお別れの挨拶ってことで!」ルナはそう言いながら寝室へ向かった。部屋のドアは閉まらず、半開きのままで、中からはカサカサという衣擦れの音が聞こえてきた。

葉天明は振り返って部屋の方を見た。かろうじてルナの艶やかな姿が見えるも...