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1906話

「なんとも奇妙な蠱毒だ。自分も数々の蠱毒を見てきたが、こんな種類のものには出会ったことがない。まさに世界は広く、奇妙なものが尽きないものだな」葉天明は心の中で思わず感嘆の声を上げた。

「あれ?天老、そういうことなら、あの洞窟で、羽霊師兄は既に……なのに、どうしてあなたは無事なんですか?」葉天明は疑問を抱いて尋ねた。

「うむ、私にもよく分からんのだ。道理で言えば、この老骨はとうに羽霊の後を追っているはずなのに、なぜ死なずにいるのか。おそらく『青龍日照決』のおかげだろうな」天老もやや困惑気味に言った。

「でも、『青龍日照決』はこの種の蠱毒を治せないとおっしゃったじゃないですか?」葉天明は更に...