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1870話

彼女は自分のしたことがバレて周りの人に蔑まれるのが怖かった。林幽幽を失うことも怖かった。そして何より、自分のしてきたことが怖かった。

「君が利用されていたことは分かっている。君のせいじゃない。でも、一つ頼みがあるんだ。引き受けてくれるかな」葉天明は凌鑫を見つめた。

「わ、私は……引き受けます!」最初は躊躇っていた凌鑫だが、突然決心したように断固とした声で答えた。

彼女は友達を失うわけにはいかない。自分がしてしまったことを正さなければ!

後悔先に立たず、今からでも遅くない。

………………

葉天明との面会以来、凌鑫の気持ちは徐々に明るくなり、数日おきに病院へ依琳を見舞うようになった。毎...