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1868話

「おや、夜中に見舞いに来る人がいるとはね?」

「…………」凌鑫はたちまち言葉を失った。

「いいさ、言わなくても、あるものがずっとお前を見ていたんだよ」葉天明は手の中にいつの間にか取り外していた小型カメラを揺らした。

「あなた……」凌鑫は言い逃れようとしたが、小型カメラを見た途端、風船から空気が抜けるように気力を失った。

鉄のような証拠の前では、凌鑫がどれだけ言い訳をしても無駄だった。

「実は最初から君を疑っていたんだ。これはただの罠だったんだよ。まさか本当に引っかかるとはね」

「どこに私の破綻があったの?」

凌鑫の問いに、葉天明はあの日、肖薔薇から聞いた話を一通り説明した。

人の計画など天の計...