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1833話

かつてのおもちゃ屋や食堂はいくつか閉店したものの、天龍街はそれでも人通りが絶えなかった。

道端では金水村の住民が数人、野菜を売っている姿も見られた。

「天明、あなたはこれからどこで暮らしたいと思ってる?困龍村?それともあなたの村?」肖薔薇は葉天明の腕に手を絡ませながら、温かな笑顔を咲かせた。

葉天明は眉をしかめた。「それは考えたことなかったな。困龍村は山に囲まれて水も豊かで、景色も素晴らしい。天然温泉もあるし、老後を過ごすには最高の場所だ。俺はそこに住みたいけど、親父たちのことを考えると話は別だな。あの二人はここでの生活に慣れてるし、さっきの親父の態度を見れば分かるだろ?絶対にここを離れる...