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1812話

彼にとって、長生宗などはくだらない存在だった。老祖なんて凝気五層の修為に過ぎず、そのような程度の者なら手を上げるだけで殺せる。

今日の陳世冲や霊牙のような凝気二、三層程度の修為の相手と長々と戦ったのは、ただ彼らがどんな神通を使うのか見てみたかっただけ、遊びでしかなかった。

今になって考えると、自分が油断していたと思わざるを得なかった。

陳世冲を倒した後、葉天明は彼の残された衣服をあさってみた。使い古しの刀の鞘の他には、お札や玉の護符のようなものがあったが、どれも大して役に立ちそうにない。それらを全て掻き集めると、彼の衣服に火を放ち、跡形もなく焼き尽くした。

その後、結界を解除し、何事もなか...