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1726話

「葉天明はポケットから百元を取り出し、蔡小樹に渡した。

蔡小樹は百元を見るや否や、目を輝かせた。「ありがとうございます、葉先生!」

そう言うと、まるで野うさぎのように部屋から飛び出していった。

この子は。

葉天明は頭を振りながら苦笑し、その後寝室の方をちらりと見た。珍児がだらしなく大の字になってベッドに横たわっていた。乱れたシーツ、いっぱいになったゴミ箱、部屋には淫靡な匂いが漂っている。

まだ幼い蔡小樹はこういったことについて理解していないからよかったものの、もし彼に見られていたら、それはそれで良くないことだっただろう。

葉天明はドアを閉め、宿舎に戻った。肖薔薇はすでに起きていて、眠たげな大き...