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1706話

葉天明は呆然とした。小美の熱情と情熱に一瞬で心を奪われ、二人はまるで遅すぎた出会いを惜しむかのように激しく絡み合った。部屋には春の香りが漂い始め、二つの影が離れては重なりを繰り返した。

壁に映る影では、ただぼんやりと大きな二つの生き物が上下に動いているのが見えるだけだった。

その行為は丸二時間も続いた。高らかな吐息と共に、小美の体が一瞬強張り、そして急に緩んだ。明らかに快楽の頂点を越えたのだ。

葉天明は彼女の艶やかな黒髪を撫でた。小美の顔は特別洗練されているとは言えないが、それでも稀に見る美女だった。外見からは想像できないほどの情熱が、彼に強い刺激を与えていた。

「小美、今日は危険日じ...