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1704話

叶天明は苦笑いを浮かべた。「紅姑さん、お礼なんて考えなくていいんだ。この金はひとまず受け取っておいてくれ。来年もここからエビの稚魚を仕入れるつもりだから、その時は卸値で売ってくれればいい。あなたたち母子だけじゃ大変だろう。この金があれば、大金持ちにはなれなくても、しばらくは楽になるはずだ」

紅姑の心は感動で揺れ、叶天明を見つめる美しい瞳に波紋が広がった。彼女は小さく頷いて「叶先生、やっぱり感謝の気持ちは伝えたいです」と言った。

「叶先生、私を助けてくれてありがとう！」水霊も続けて言った。

叶天明は手を振り、紅姑の熱意に少し戸惑いながら、テーブルから水霊が宿題をしていた紙と筆を取り、さっさ...