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1697話

「いいよ、エビの稚魚買うよ。元の値段でいいから」葉天明は断らなかった。今は秋だが、稚魚から育てて冬に収穫するとなると、その時期の価格はかなり下がってしまう。

「ありがとうございます、葉村長!本当にありがとうございます!」紅おばさんは喜びのあまり涙を流した。

「こうしよう、私たちも何度も取引してきた仲間だし、友達みたいなものだろう。住所を教えてくれれば、山道を遠くから来てもらうのも大変だから、どこにいるのか教えてくれれば、私が持っていくよ」

葉天明は慶豊鎮に行こうと思っていたところだった。彼はふと足つぼマッサージ店の小美のことを思い出した。一度だけの出会いだったが、あの素晴らしい感覚はいつ...