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1690話

「沈さん、あなたのことが好きなんだ」

沈素琴は彼の甘い言葉を聞きながら、胸がどきどきと高鳴り止まらなかった。しかし、葉天明が堂々と自分の家に来ていること、そして今ドアも閉めていないことを思うと、もし誰かに見られでもしたら、自分は淫らな女だと思われてしまう。彼女は必死に葉天明の肩を押しながら言った。

「葉、葉先生、やめてください。私たち、本当に釣り合いません」

葉天明が沈素琴の言葉など気にするはずもなかった。片足でドアを蹴って鍵をかけ、沈素琴を抱きかかえて寝室へと入っていった。

沈素琴は葉天明の力にはとても敵わず、抵抗もむなしいものだった。彼女は顔を赤らめ、不承不承に彼の胸に顔を埋め、心...