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1677話

叶天明はとても落胆していた。せっかく肖蔷薇と至近距離で接触できるチャンスだったのに、彼の失敗によってその機会は失われてしまった。

彼は未練がましく彼女の白く柔らかい脚を揉みながら、時折手を上へと這わせていく。その優しい気が体内を流れる感覚に浸っている肖蔷薇は、電気が走ったように身体が痺れ、震えた。もともとの筋肉の痛みは消え、代わりに彼女を陶酔させる温かさが広がっていた。

彼女はその温かさの源が叶天明の厚みのある両手からくることをはっきりと感じていた。思わず唇が開き、心地よい吐息が漏れた。自分の失態に気づくと、すぐに顔を赤らめて口を閉じ、その快感を抑え込もうとした。

「肖先生、まだ痛みます...