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1627話

肖薔薇の呼吸は弱々しく、蒼白い顔色と相まって、まるで末期の病人のような様子だった。葉天明は急いで売店へ行き、紅湯のパックを取って湯を作り、肖薔薇に少し飲ませようとした。

しかし、あまりの痛みに肖薔薇は口を開くことさえできなかった。

「葉……葉先生、苦しいです、あの……痛み止めはありませんか?」肖薔薇は明らかに我慢の限界で、彼の手を握りしめ、震える声で言った。

彼女の手のひらは汗でびっしょりで、極度の痛みに耐えていることは明白だった。

葉天明は首を振って言った。「私は痛み止めなど飲まないんだ。あんなものは腎臓にも良くない」

「で、でも…もう耐えられません」肖薔薇は弱々しく言った。

葉天明はしばら...