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1612話

「いいことは、あなたと紅梅おばさんが堂々と関係を続けられることね」珍児は赤い唇を尖らせて言った。

葉天明は苦笑して答えた。「珍児、他人の噂なんか信じないでくれ。紅梅さんが俺と親しくしているのは、あの頃よく食事を届けてくれたからだ。俺たち二人の間には何の邪念もない。人の口は防ぎようがないけど、自分のすべきことをしっかりやっていればそれでいいんだ」

葉天明は自分の話術に満足していた。本来なら恥ずべき事柄も、自分の口から語れば何と高尚なことに変わるのだろう。

珍児は顔を赤らめて言った。「わかったわ。つまり葉先生は潔白なのね!ということは、紅梅おばさんとは何もなかったの?私とさっきしたようなこと...