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1514話

葉天明は否定しなかった。「そうだよ、あの時は彼女と一緒に薬草採りに行ったんだ。今日みたいに途中で大雨が降ってきて、仕方なく山洞に避難したんだ。彼女が前もって準備してくれてなかったら、凍え死んでたかもしれないよ。山洞の中はすごく寒いからね」

沈薇薇は艶やかに微笑んだ。「じゃあ……その薬草採りの女の子とは今どういう関係なの?」

葉天明は唾を一つ飲み込んでから言った。「特別な関係はないよ。彼女は俺の命を救ってくれた恩人で、今は俺たちの村で暮らしているだけだ」

「ふん、信じないわ。葉村長さんって、どう見ても正直そうじゃないもの」沈薇薇は軽く鼻を鳴らした。

葉天明は説明する気も起きず、沈薇薇の服...