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1460話

とんとんと媛媛は隣に座り、二つの小さな頭が好奇心と期待に満ちていた。

葉天明は書き終えると、一文字ずつ丁寧に彼女たちに読み方を教え始めた。

およそ二時間が経ち、とんとんと媛媛がようやく基本的に全ての文字を認識できるようになった頃、葉天明は疲れて大きく欠伸をした。その間、沈素琴が一度部屋に入ってきたが、水を持ってくるだけで、それが彼に少なからぬ失望感を抱かせた。

正午の十二時、とんとんと媛媛がだいたい読めるようになった頃、葉天明はもう留まる気持ちが失せていた。

「とんとん、媛媛、二人ともしっかり本文を暗記してね。先生はもう帰るよ」

「えっ?葉先生、もうお帰りなの?」

とんとんと媛媛は落胆した様子...