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1381話

珍児は金を見るなり、パッと目を輝かせた。「わぁ、こんなにたくさん!」

「お前がこの二ヶ月、あんなに一生懸命だったんだから、これくらいの報酬は当然だよ。これからもエビの養殖池で当番が必要なら、行きたいときはいつでも給料がもらえるからな」葉天明は笑いながら言った。

珍児は慎重にお金をしまうと、身を翻して寝室へと入っていった。

「じゃあ、僕は帰るよ」

葉天明は手を振り、珍児の家の玄関を出ると、足を向けたのは紅梅おばさんの食堂だった。

真昼時、紅梅おばさんは店内に座り、団扇をあおぎながらぬるま湯を飲んでいた。

葉天明はにこにこしながら近づいた。「紅梅おばさん、いい気分じゃないですか」

葉...