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1356話

準備万端整え、葉天明はバイクに乗って石橋村へと直行した。王鉄柱は村の入り口で村人たちと共に池を掘っていた。

「天明じゃないか、朝早くからわざわざ来たのか?また兄貴と一杯やりたくなったのか?」王鉄柱はクワを置き、親しげに声をかけた。

葉天明は笑いながら答えた。「お酒はまた今度にしておくよ。彤彤と媛媛に補習をしに来たんだ。今回のエビ養殖で儲かったから、学校を建てようと思ってね。今はどこに建てるか考えているところなんだ」

王鉄柱は学校を建てる話を聞いて、目がぱっと輝いた。

「天明、うちの村がもうすぐ合併されることは知ってるだろう。学校を建てるなら、やはり中間地点がいい。そうすれば両村の生徒た...