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1235話

「ありがとう、調べてくれたら、お礼に食事でも奢るよ」孫梁栋の目が急に輝きを放った。

葉天明は渋々ドアに鍵をかけ、孫梁栋を連れてエビ養殖池へと向かった。

心の中では、当直室が早く火事になって、すべての証拠が燃え尽きてしまえばいいのにと願っていた。

だが現実は残酷なもので、二人が当直室に着くまで、何の奇跡も起こらなかった。

葉天明は顔の筋肉を引きつらせながら当直室に入ると、二慶子が真剣な面持ちで監視カメラを見つめていた。彼を見るとあくびをして、「村長さん、梁栋おじさん、こんな遅くにどうしたんですか?」と声をかけた。

孫梁栋は顔を曇らせて言った。「今日、誰が俺の女房と一緒に出かけたか調べてくれ...