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1219話

今朝の出来事を思い出して、彼はまだ夢心地だった。いつの間にか自分が村に対して離れがたい感情を抱くようになっていたことに気づいたのだ。困龍村が成長していくのを見守ることが、いつしか彼の理想になっていた。

車は山道を疾走し、紅梅おばさんは普段から貨物トラックに乗り慣れていたが、何度かカーブを曲がるうちに、明らかに体調が悪くなってきた。

「天明、窓を開けてくれないか。私...吐きそうなんだ」紅梅おばさんは吐き気を必死に堪えながら言った。

葉天明が車の窓を開けると、涼しい風が少し入り込み、紅梅おばさんはようやく少し楽になったようだった。

「義母さん、まさか本当に妊娠してるんじゃ？」葉天明は少し...