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1206話

葉天明は雷管を受け取り、包装を開けて中身を確かめた。

「鉄柱おじさん、安心して。これは使うつもりはないんだ。ただ馬浩を脅すだけさ。帰っていいよ。この件は俺に任せて。必ず楊桃を無事に連れ戻すから」葉天明は固く誓った。

張洪剛は葉天明をじっと見つめた。「お前、本当に度胸があるな。四爺の若い頃に負けちゃいない。感心するぜ」

張洪剛が親指を立てる中、葉天明はバイクに乗り、紅梅おばさんを家まで送った。

「天明、一緒に行かせて。あなたは所詮よそ者だから、土地勘もないし、あの人たちに舐められるわ」李紅梅は心配そうに言った。

葉天明は首を振った。「義母さん、家で待っていて。これは俺一人でやるしかないんだ...