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1162話

二つの村の間にどんな葛藤があったとしても、両村の関係は完全に断絶してはいなかった。

張洪剛はタバコを吸いながら、当直室に座って放水を見守っていた。

葉天明も時間を無駄にする余裕はなく、車を走らせて青龍鎮へと直行し、ある水産市場にたどり着いた。

「エビの稚魚を二十斤頼む」葉天明は無駄話なしに単刀直入に言った。

リクライニングチェアに横たわっていた店主は、薄目を開けて葉天明をちらりと見やった。「稚魚は値上がりしてる。今日は一斤十六元だ!」

「なんでまた上がったんだ?前は十五元って決まってたじゃないか」葉天明は眉をひそめた。

店主は鼻で笑うと、「近くのエビ池がみんな毒を入れられて、ザリガニの値...