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112話

電話を切ると、今度は張建国が呆然となった。この娘は一体何のつもりだ？なぜ俺に感謝してるんだ？まだ治安管理所の門すら入ってないのに、どうして彼女のバカな弟を助けたことになってるんだ？

しかし、張建国はそれほど長く呆然としていなかった。楊妮が自分が彼女の弟を助けたと勘違いしているなら、これは彼女に近づくチャンスだ。食事に誘ってくれるとも言っていたしな。こんな好機は逃せない……

張建国は目を細め、口元に悪戯な笑みを浮かべた。彼はまた楊妮を手に入れる計画を練り始めていた。

「妮児、まだ食事してないだろう？もうこんな時間だし、ここに泊まって食事していったら？帰らなくていいよ。明日の朝に町へ行けばい...