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1016話

「杜玉芬は彼の胸に寄り添い、心臓が『ドクドク』と鳴り止まなかった。

彼女の心の中に押し殺していた感情が、この瞬間から爆発しそうになっていた。

葉天明は息を詰まらせ、腕の中で熱く燃える彼女の体を見つめると、血液の温度が急速に上昇していった。

玉芬姉さんが突然体を向け直し、澄んだ魅力的な杏のような瞳で彼をじっと見つめた。

玉芬姉さんの酔わせるような表情、魅惑的な顔立ち、挑発的な体つき、どれもが例外なく彼の神経を刺激していた!

二人はしばらく見つめ合うと、熱い唇が絡み合った。

「んっ……」

息詰まるようなキスに、彼女は酔いしれ、心も乱れ、正気を失っていた。

この不思議な高揚感が、彼女の心に何年も押し...