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1002話

「李副村長、私は二つのバケツを持っています。一人一つずつ持てば、学校の水が足りなくなる心配もありませんよ」葉天明は真っ直ぐに井戸へ向かった。

李二松は井戸の傍にある四十リットルの大きなバケツをじっと見つめ、その場で固まってしまった。

葉天明は二つのバケツに水を汲み終えると、余裕の表情でそれらを持ち上げた。

李二松の顔がピクリと引きつった。彼はバケツを持ち上げようと試みたが、長年の喫煙と飲酒、そして運動不足のせいで、痩せこけた体は疫病にかかった鶏同然で、とても持ち上げることができなかった。

頭を上げて葉天明に助けを求めようとした時には、すでに葉天明は二十メートル先を歩いていた。

「くそ...