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876話

「んっ、あぁっ……」楚怜が楚飛の唇を強く噛みしめながら絶頂の快感に身を震わせている頃、暗闇の中で何佩玲は息子に向かって小さく手招きをした。彼女は息子がそれを見ているはずだと知っていた。

案の定、数分後、楚飛は物音一つ立てずに近づき、こっそりと彼女の布団に潜り込んできた。

……

楚飛はこの時、炼妖壶がレベルアップしたことで、エネルギーの変換がより精密になっていることに気づいた。これまでの陰精の吸収は非常に粗雑なもので、最適な状態には程遠かった。双修の際にも多くの陽力を無駄にし、相手に与える恩恵も限られていたのだ。先ほど楚怜と交わった時、双修心法が彼女にもたらした効果は以前の二倍以上にもなって...