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844話

「もう子供じゃないのに、キラキラしたものばかり好きがって!!」楚飛は諦めたように溜息をついた。だが、項梓晴が気に入ったのなら仕方ない。少し戸惑っている店員に頷きかけ、「あのドレスを取って、彼女に試着させてください」

「あ、はい、かしこまりました。少々お待ちください」

項梓晴がそのウェディングドレスを手に取り、スタッフの案内で試着室に入っていくのを見送ると、楚飛はドレスを眺めている楚憐の側に歩み寄った。

「どう?憐憐、気に入ったのはある?」

「あのドレス、すごく素敵だと思う!」楚憐は少し照れくさそうに、店内の左端にあるマネキンに着せられたウェディングドレスを指さした。デザインは斬新でありな...