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449話

「それで午後には、みんなで一緒に服や装飾品を買いに行くことになったんだけど、突然メッサが口を挟んできたの」「服を買いに行くの?外の服?」

「そうよ、姫様も一緒にどう?」今ではみんなメッサと自然に話せるようになっていて、彼女の身分を気にする人もいなくなったけれど、それでも「姫様」と呼び続けていた。

「買わなくても大丈夫よ……」メッサは軽く首を振った。「今から私の侍女たちに、みんなの体のサイズを測らせるわ……まだ一週間あるでしょう?特注で何着か服を作らせるから、どんなデザインがいい?」

「……」明らかに、メッサ姫の服はすべて手作りされたもので、既製品など一度も着たことがないのだろう。そして今...