Read with BonusRead with Bonus

32話

朝ということもあり、ネットカフェは静かだった。昨日と同じ個室、同じく二台のパソコンだったが、林娟はネットをしていなかった。QQにしろMSNにしろ、そういったものには一切手を出さず、ゲームもせず、ただ優しく朝食を楚飛に食べさせていた。楚飛の質問にも丁寧に答えていた。

ネット上の知識は膨大で雑多だ。楚飛はあちこち調べては、奇妙なことをメモしていた。林娟を抱きながらこの静かな時間を楽しんでいると、突然個室のドアがノックされ、何詩詩が息を切らして顔を覗かせた。「いとこ兄!あれ?娟子も一緒なの?」

「ん?詩詩、どうしてここに?」

「張姉さんが来てるよ。今あなたを探してるところ」

この仕事はそうい...