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3146話

西点士官学校の反応速度も決して遅くはなかったが、第四小隊がこのような方法で脱出するとは思いもしなかったようだ……。確かに第四小隊が学院を離れたとしても、スペースポートまではかなりの距離がある。ましてや惑星を離れるとなれば?その時間があれば十分に第四小隊を完全に封じ込められるはずだった。

警報音が鳴り響き、緊急発進の迎撃艦が上昇を始めた。だが、大型戦艦が小型戦闘機のスピードに追いつくなど到底無理な話だ。そして次に西点惑星の防衛部隊に出動命令が下された。

「全員注意!」そのとき、孟鄞の声が突然すべての戦闘機の通信チャンネルに響き渡った。「今から私が戦場指揮を担当する。私の指示に完全に従って行動...