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3017話

連邦の規則によれば、驚雲号のような大型駆逐艦は艦長一名と副艦長二名を持つことができ、さらにその他に二、三名の艦長候補を置くことが認められている。これは戦時中に艦長が負傷し、指揮官不在の事態に即座に対応するためだ。現在の孟鄞はまさにその艦長候補の一人である。

楚飛については、大功を立てたことで昨日の叙勲式の際に特別に抜擢された新たな艦長候補だ……というのも、B-13艦隊は驚鄞号の解体など全く考えておらず、むしろその戦闘力を維持し、隠し持つ切り札として活用する予定だった。だが驚鄞号は現在、孟鄞の制御しか受け付けない状態で、楚飛はそれに非常に精通していることから、必要な時には楚飛が驚鄞号の艦長とし...