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3014話

楚飞はゆっくりと箱から黒金を取り出し、本来あるべき場所に戻した。途端に駆逐艦全体が完全に息を吹き返したかのように活気づいた……

そしてその時、孟鄞は初めて気づいた。黒金の巨体は彼女自身よりも優れていたのだ。こちらで孟鄞が何かを考えるだけで、向こうの黒金はすぐに計算結果を出してくれる。最良の案、バランスの取れた案、最悪の案まで……

さらには、彼女が命令を出すだけで、黒金はすぐに計算を始め、自動的に実行してくれるのだ!

一時間後、駆逐艦に搭載されていた自爆装置は揚陸艇に移され、宇宙空間へと発射された。その直後、驚雲号とこの「驚鄞」号と名付けられたミサイル駆逐艦は相次いでジャンプして離脱した…...