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2984話

「そうだね……」

楚飞はメカニック整備員だ。だから彼の武器は実際には簡易的な整備工具と常備の武器修理パーツだった……しかし楚飞は今はまだ新人で、どれが常用品なのか知るはずもない。それを理解するにはもう少し時間が必要だった。今の彼は自分の小隊メンバーが普段どんな武器を使っているかさえ知らないのだ。だから適当にバッグに物を詰め込んで出てきただけだった。どうせ今日のいわゆる模擬訓練は自分には関係ないだろうと思っていた。

だが物事はしばしば予想外の展開を見せるものだ……二十分後、全員が集合を終え、董琳もすでに今日の戦闘目標を設定していた。高地奪取戦……敵の火力制圧から一つの高地を奪い返し、味方部隊の...