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2948話

「うーん……」

しばらくして、楚飞と孟鄞が一緒に部屋から出てきたところ、思わず驚いてしまった。孟鄞の部屋の外には人がぎっしり詰めかけていた。彼女の小隊メンバー全員が待ち構えていたのだ!

仕方ない、楚飞の「レイプ魔」という悪名は少々恐ろしいものがあるからな。

二人が一緒に出てくるのを見て、外にいた全員が一斉に奇妙な表情を浮かべた。そして董琳はまず慎重に隊長の様子を窺い、それから楚飞の側に寄ると、自ら手を伸ばして彼の腕を引っ張った。

「隊長さっきなに話してたの?」

「なんでもないよ!」楚飞は振り返って孟鄞に向かって眉をひょいと上げた。実はただ無意識にそうしただけで、何も喋らないという意思表示の...