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2933話

「はい、隊長!」

ここは海賊の巣窟だ。海賊たちがまた戻ってくるかどうか誰にもわからない……幸い、この惑星は廃棄された無人の採掘星のようで、大部分は荒涼とした未開発地帯だった。海賊たちには惑星全体をスキャンするレーダーシステムを設置する能力はないだろうから、昌平号が海賊のレーダー探知の死角に入れば、基本的に安全なはずだ。

全員が戦場を丁寧に片付け、使えるものをすべて回収した。喬玲のメカスーツや、敵の残存武器、弾薬なども含めて……戦いとは消耗戦だ。いつ必要になるかわからないものを節約するのは当然のことだった。

もちろん、最も重要なのは、敵の損壊した戦艦のエンジンを見つけることだった。これは全...