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2925話

結局のところ、蔡安たちは楚飞にまったく信頼を置いていなかった。

手伝わなくていいなら、それでいいじゃないか。楚飞としては気楽に過ごせるほうがありがたかったが、まさかそれが董琳お嬢様の機嫌を損ねることになるとは思いもしなかった。

船内の他の者たちは修行に励んでいるか、何かしらの仕事をしているかのどちらかだ。もし全員がそうしていれば、誰も余計なことは考えなかっただろう。しかし今、宇宙船には何もせず無駄飯を食らう奴が一人いる。董琳お嬢様の目には、それが目障りでしかなかった……そもそもこいつは以前からずっと色ボケした目で彼女の胸をじろじろ見ていたのだから。

実のところ、董琳の銃には大した問題など...