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2903話

「ノーノーノー、緊張しないで。僕は人間じゃなくて悪魔なんだ。オリリアンに連れてこられたんだよ！」楚飛は無害そうな顔で説明しながら、さっき乗っていた変異した飛虫をそのまま食べてしまった。「ただエルフの村を見物に来ただけだよ。そんなに緊張しなくていいんだ。僕は魔法も使えないし、闘気も使えない。ほんとに弱い悪魔なんだ、マジで！」

「悪魔？」

なるほど、エルフたちの悪魔に対する態度は人間に対するよりもずっと良かった。これが皮肉と言えるかどうかは分からないが、楚飛が自分は悪魔だと言った途端、彼を取り囲んでいたエルフの守衛たちは全員安堵のため息をついたのだ。特に、彼が本当に闘気も魔法も持たない卑小な悪...