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2815話

少なくとも、この恐ろしい嵐は今、陸上空母内で笑顔を浮かべる人々に全く脅威を与えることはなく、それでいてゆっくりと前進を続けている……

しかし、嵐に立ち向かいながらしばらく進んだ後、突然カプシというロボットがチュウ・フェイに通知を送ってきた。「チュウ・フェイ艦長、極めて微弱な救難信号を受信しました!」

「救難信号?どの方角からだ?」

「南西の方向です!」

「進路を変更し、南西に向かいながら通信信号を送れ!」

「承知しました、チュウ・フェイ艦長……相手方は信号を受信し、通信を確立中です!」

「大画面に映せ!」チュウ・フェイは艦長席に座り、顔を上げた。「こちらはシエット家のカプシ号だ。君...