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2315話

「妍妍、私は同意できないわ……」夏芮は慌てて声を上げた。なんだって二人の女が彼に貢いでいるなんて言うの?

「この件は私が決めるの!」王妍は頑なだった。「あなたは今、罪人なんだから発言権なんてないのよ!」

「……」

「結婚届!」王妍は自分と楚飛の軍官証と二人の資料をバンと音を立てて結婚登記所のカウンターに叩きつけた。窓口の係員は彼女をおずおずと一瞥した。こんなに若い中佐が?どうして一等兵と結婚するんだろう?あまりにも奇妙だ……しかし彼はとやかく言う勇気もなく、急いで証明書を作成し、登録手続きを済ませた。これで楚飛と王妍は晴れて法的に夫婦となったのだ。

「何か忘れてない?」登記所を出た王妍...