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2303話

「編制を拡充するわけではなく、第六戦闘機中隊の完全な戦闘力を確保するために予備パイロットが必要なんだ。こういう待遇はエースチームだけのものなんだが...まさか方雲上尉もここまで出世するとはな。あの頃は...」

「しっ!」

……

「検討の結果、母艦は正式に第六戦闘機中隊をエリート部隊へ昇格させることを決定した。同時にエリート部隊としてのすべての福利厚生を享受できることとする」軍令官は表情を変えずに命令を読み上げ、それから方雲に笑顔を向けた。「おめでとう方雲、やっと這い上がったな。以前は皆お前のことを心配してたんだぞ」

「はっ、今頃やってきておめでとうだと?ふざけるな」方雲はすかさず彼の腕を一発殴...