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2215話

「ジュリー・ワン*ショート」

アメリカ中央情報局はやはり執拗に付きまとうものだな。どこへ行っても手を突っ込まずにはいられない。おそらく前回、楚飛があの二人の大統領令嬢を傾城山に連れて行ったからだろう?だから工作員をボディガードとして潜入させ、傾城山に忍び込んで詳細な情報を得ようとしているのか?正直、その考えはあまりにも幼稚だ。傾城山の結界内では、あらゆるハイテク機器が完全に機能を停止する。一度中に入れば、このショート工作員の瞳孔スキャナーも、彼女の体中に仕込まれた特殊装置もすべて無用の長物と化すだけだ……

それに、彼女は何を根拠に自分が傾城に入れると思っているのだろう?

まさか自分の体を武...