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2171話

「華夏を守る」という言葉は単なるスローガンではなく、適切な時に適切な行動をとることだ。

今回の帰国に際して、楚飞はわざわざ亜丁に立ち寄り、鉱物資源や晨輝大陸の特産品を購入して回った。それらを国の関連部門に渡して研究してもらうためだ。もし活用できれば、晨輝大陸は華夏の裏庭や倉庫になる可能性があり、双方にとって有益なことだろう。問題は、資源を迅速に輸送できる中継地をどう構築するかということだ。毎回楚飞が持ち運ぶわけにもいかないのだから。

まあ、将来のことは後で考えればいい。今の楚飞はそんなことを考えるのも面倒で、ただ早く帰って母の作る朝食を食べ、いとこの楚怜をぎゅっと抱きしめてキスしたいだけだ...