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2127話

「これは、win-winの状況ではないでしょうか?」

そして、その夜、クリスト王女殿下は自ら楚飞の寝室に足を踏み入れた。彼女が身にまとっていた黒いマントの下は、一糸まとわぬ姿だった……

クリストはこれまで楚飞が少々の甘い行為をすることを黙認していたものの、度を越した行動には絶対に許しを与えなかった。しかし、この夜、彼女は自らを楚飞に捧げたのだ。完全に、彼女の体も、そして心も……

思えば、クリストは自分の初めての時についていろいろな想像を巡らせていた。だが実際にその時が訪れると、やはり緊張していた。幸い楚飞は女性慣れした男で、特に女性を情熱の渦に完全に溺れさせるのが得意だった。だから、楚飞...