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2046話

予選大会の名簿が発表された時、夏琳を応援する人は本当に少なかった。多くの人は彼女が一回戦で敗退し、コーウィン家史上最大の笑い者になるだろうと思っていたほどだ。

なぜなら、夏琳の最初の相手は実力が高いだけでなく、名の知れた人物だったからだ。彼はアディン城東区防衛長官の次男で、幼い頃から喧嘩を好み、ほとんど負けたことがなかった。彼の最大の功績は、アディン城で規則を守らず日々盗みを働いていた獣人たちを膝をつかせて許しを乞わせたことだった。しかもその時、彼はわずか十七歳だったのだ。その獣人たちは皆成人で、実力も低くはなく、城の衛兵でさえ彼らを恐れていたというのに、血気盛んなカルロスは初めての子牛が虎...