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2022話

「まったく好きなのに……なのに、あなたは悪魔に食べさせたのね!!」

マイデルンは血の気を失い椅子に崩れ落ちると、力なく手を振った。「行きなさい、行きなさい。ちょうど具合が悪いから、少し休みたいんだ!」

「では、どうぞお休みください。後ほどまた様子を見に参ります」

間違いなく、マイデルン老魔法使いは今日、人生で最も暗黒の瞬間を経験し、ほとんど生きる希望を失いかけていた。しかし、シャリンの方は彼とはまったく異なる考えを持っていた。彼女が急いで部屋を飛び出したのは、チュウ・フェイを「問い詰める」ためだったのだから……

「ふんっ!この大スケベ!!前回の暗夜虎王も、こうやって取り込んだんでしょ!...